固定5年

日本政府が発行している「個人向け国債」には現在3種類の商品がありますが、その中の一つに「固定5年」と呼ばれるものがあります。これは、償還までの期間が5年で、発行時の利率が償還期限まで適用される固定利率債です。商品名が示す通り、個人のみが購入可能で、購入単位は1万円です。発行は2013(平成25)年12月から毎月行われています。
この国債で適用される利率は、基準金利から0.05を引いた値が採用されます。基準金利は期間5年の固定利付国債の想定利回りが採用されています。これは、10年固定利付国債の入札日における5年固定利付国債の市場実勢利回りを基に計算されたものです。設定される利率の下限は0.05%で、上限はありません。
この国債は利率が固定なので、保有中に金利変動によるリスクを受けません。発行から償還日を迎えるまでの5年間で金利の上昇が見込まれない場合や、動向の見通しがつかない場合には、この国債の購入を検討したほうが良いでしょう。
近年は政府の経済対策による景気回復と金利上昇への期待から、より多くの利払いが期待できる10年変動金利型の個人向け国債の販売額が伸びている一方、5年固定金利型の個人向け国債は販売の低迷が続いています。2006(平成18)年に販売が開始した当時は1回で1兆円以上の販売額を記録することもありましたが、現在は1,000億円を超える程度にとどまっています。

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